危険人物

昨夜、会社から帰宅すると満面の笑みで母が出迎えた。
なんだ?めずらしいな〜と思っていたら
案の定、話しかけてきた。


「お母さんさ〜、さっき灯油買いに行ったのよ」
「へ〜」
いつもの通り、気のない相づちを打つ。
「いたわよ!あ・の・子♪」
は?
あの子って誰さ?
「ほらほら、あの子よ〜♪車出してもらったじゃないw
やっぱりテキパキ働いてたわよ!あの子はいいわ〜vvv」

げげげっ!!!
もしかして車ハマった時に助けてくれた兄ちゃんかい?
やべ−・・・
なんか暴走しなかっただろうな?かぁちゃんよ

「へー」
内心ビビりながらも平静を装う。
ここで取り乱したら、この勝負(?)に負ける!


「話しかけてみたのよ〜この間、助けてくれてありがとうねって」
まぁ、それぐらいならいいよ、かーさん・・・
「そしたらさ〜いえいえ、何も出来なくてすいませんっとか言うのよ?!
しかも、あの後に会社終わってから心配して見に来てくれたんだって」
ほほぅ。なんていい人なんだろうね・・・
「お母さんさ〜、名前きいちゃおっかな〜wと思ってね・・・」


はぁ?!
やめてくれっっ〜〜〜〜〜〜〜(@□@;)





「・・・よっほど思ったけどね、やめたのよ〜」


あっ!あぶね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!


我が家には危険人物がいます。
誰か助けてください・・・